ハートレー発振回路
ハートレー発振回路。LC発振回路の一種。
とある入門書に原理を示す図(簡略化されすぎていて実際には動かない回路図)が載っていて、それを見たら実際に動作する回路の姿が気になったので、Analog Devicesの教育用ページを参考に実装した。今回はバイポーラトランジスタ (BJT) を使ったけど、FETのほうが簡単なのかもしれない。
(ちゃんと動作したが、この回路が発振を継続する仕組みについては、いまいち理解できない。)
回路図とシミュレーション結果はこんな感じ。自分が理解しやすいように、先のページに載っていた回路図を変形してある。パラメータを色々いじって低周波(10kHzくらい)で発振させている。
ブレッドボード上に実装:
測定:
理論上の発振周波数は11,254Hz。実測値は11,000Hz。
メモ
- トランジスタのB, C, Eの周りをコイルとコンデンサ(LC回路)が取り囲んでいる。
- インダクタンスの高いコイルを使うとコイルの直列抵抗が無視できなくなる。
仕組み?
出力電圧と、C1からLC回路に流れ込む電流の関係は下図のようになっている。
この電流の変化がコイルの逆起電力を高める。